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2008/11/08<日本好き> [思うに]

 自衛隊の偉いさんの論文問題が随分盛り上がっていたみたいで、日本は相変わらずなんだなぁ、と思ってネットニュースの記事を斜め読みしていました。

 まぁ、確かにそれなりの立場に就いている人としては軽率だったのかもしれませんが、国防に精を出す一人の人間としては極めて真っ当な意見なんじゃないかと思います。

 

 一介の庶民がこんな一言↑をネットで書くことすらためらわれてしまう日本の現状とは…、なんて思ったりもしますが。

早わかり世界史  昔は歴史なんてあまり好きではなかったのですが、歳を取ったせいか興味を覚えている今日この頃です。で、最近読んだ本がこちら。

 『早わかり世界史』

 10月に日本へ出張した際(日本出張なんて二度とは有り得ない)、書店で見かけて思わず買ったものです。小説のような読み物ではないので、各々の出来事と他の出来事との関連性を想像したりして、読むのに時間がかかりました。まだ理解できていないので、もう1~2回読まないとダメかも。

 関連性、と書きましたが、そう、改めて歴史には流れが、ある種の必然性があるものだと思いました。

 70年前の日本の大陸進出、日中戦争、太平洋戦争を含めた第二次大戦等にはそれなりの文脈があるわけで、「解釈する」ためには、一つの戦争を捉えるのではなく全体を見なければ真っ当な結論は出せないはずです。
 確かに中・韓をはじめとした国々にとって、日本は侵略者だったのでしょう。ただし、その前には欧米が侵略をしていた点も事実です。また、その欧米を日本が追っ払った…と言うと怒られるかもしれませんが、当時の日本の力を利用して欧米列強の排除を狙った国もあると思います。
 
あるいは日本の統治が欧米よりも建設的であった、といった見方もあります。ただ、この点は自分も信じたいところですが、実態がよく分からないので軽々には論じられません。

 

 で、誤解を恐れず言えば、日本だけが未だ持って一部の国から侵略者の烙印を押され続けている点、単に過去の行為に対する感情ではなく他の意図やら要因やらが生み出しているもの、ということかと思います。相手方の一種の戦略です。

 まぁ、こんなことは今更TEDEOS風情が文章にするようなものでもなく、それなりの理解がある一般市民は心に抱いているものだろうと思います。

 問題は報道のされ方であって。

 日本の報道機関ってのはどうして日本人の立場に立てないのか不思議でなりません。日本が嫌いなんじゃないか、とすら思います。
 戦争解釈などもその典型ではないかと。

 自らの領土に踏み込まれた国々にとっては、先の戦争を侵略と捉えるのは至極当然のことです。理屈を考える前に、感情論からしてそのとおり。日本が米国に反感を抱かないのは、教育の成果でしょうけど、それとともに経済的に繁栄したからだと思います。それなりに満たされていたら、別段文句を言おうとは思わないでしょう。
 従って、外の国から「あれは侵略行為だった」と言われるのは避けられないものだと思います。

 一方、日本にしてみれば、「いやいや、あれは時代の流れからして止むを得なかった」と思う方が自然。実際問題、大陸に出ないと自分たちの身が危なかったのですから。勝手な言い分であるにしても。

 要するに、立場が違えば言い分も違う、ってことで、報道のされようを見ていると、これはどこの国の報道機関なのか?との思いに駆られます。

 

 

 で、日本は何故謝罪し続けるのか。
 大まかに言えば、戦争を起こしました、他国に押し入りました、でも生活に困っていたんです、って感じでしょうか。確かに、日本人的感覚では謝罪は必要です。でも、生活豊かな昨今の日本人だったら、数回謝れば許しそうな気がします。

 日本人的な感覚では「悪いことをしたから謝らなくちゃ。謝っているうちに許してくれるよ。」と考えると思います。日本政府の謝罪姿勢って、根幹にこんな発想があるのかなぁ、なんて思っちゃったりして。

 一方で、日本を出て暮らしている立場で眺めてみると、まぁ概ね、謝り続けたら余計にタカッてくるような気がします。金持ち以外は。生活が豊かで所謂「金持ち喧嘩せず」的な感覚でいてくれればいいのですが、生きるのに必死であれば、そんな呑気なことは言っていられないと思います。

 

 戦争と言う行為が認め難いものであるのは当然です。殺すの殺されるのなんてのは真っ平ごめん。これは誰もが思うこと。(ただし、それなりにまともに生活できているなら、の条件付。)
 日本人として謝る姿勢を持つことは大事だと思います。これは日本人の美徳だと信じて疑いません。

 ただ、こういった人としての感覚と、政治問題はやっぱり別で、戦争の解釈は「日本人と日本の国益を守るため」との発想で臨んでもらわないと、国民としてはやってられません。ショバ代(税金)を払ってるんだから、守ってもらわないと割に合いませんよ。

 日本人を守るというのは、金銭等の物理面だけではなく、人としての誇りだって守ってもらいたい、そう思うのは私だけでしょうか。

 

 

 感傷的に言えば、今自分が生きているのも戦争を含めた歴史の結果。祖父母の世代が何とか戦争を凌いでくれて、父母の世代が日本を復興させて今に至っているわけです。
 そんな立場で過去を否定できるわけがない。

 周辺国に迷惑をかけたと言えども、やはり、「よくぞ欧米列強の侵略から守って闘ってくれた」ってのが素直な心情です。結果、侵略を受けて植民地化してしまったようなもんですが、それでも「よく守ってくれた」だと思います。あるいは、「ソ連から北海道を守って日本の南北分断を退けてくれた」ってのもありますが。

 

 

 個々人の考え方は色々あって良いと思います。実際問題、自分自身も中国人、韓国人の知り合いもいるわけで、仮に戦争の話題になったとして、サラッと「いやぁ、ありゃ仕方ないよね」とは言えないでしょう。でも、謝ることもないと思いますが。

 ですが、国の行動や発言は別。すべからく国民と国益のために成されるものであって、個人と同じ感覚じゃ困る、ってことです。

 

 

 頭にあることを書くってのは難しいもんで、まとまりに欠けている感ありありです。


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